▼スタッフコラム
「めまいはある日突然に」
今年もとうとう六月になり、初夏を迎えました。みなさまいかがお過ごしでしょうか、MT久野でございます。最近は過ごしやすい日々が続いていますが、これからだんだんと暑さが増していき、今年も多くの真夏日・猛暑日を体験することになりそうですね(いやあ、大変です)。
真夏の日々が体の負担になるのは言うまでもありませんが、振り返ってみると今年の5月も気温の変化が激しく、これまたつらい思いをされた方は多かったのではないでしょうか。たとえば東京では、5月の第二週(6日~12日)の最高気温(最低気温)の推移は26.5度(14.4度)→21.6度(17.5度)→14.6度(12.1度)→14.3度(10.3度)→15.8度(10.9度)→22.4度(9度)→24.6度(12.9度)と約10度程度の幅で気温が低下・上昇しました。
さて、このように気温が著しく変化してしまうと私たちの体はいったいどのような影響を受けてしまうのでしょうか?頭痛、関節痛、心疾患などさまざまな症状の発症が考えられますが、今回このコラムで取り上げるのは「目眩(めまい)」です。
「めまい」に悩む日本人は全体で240万人いるとされ、その多くは気圧が安定しないことなどで耳の奥にある三半規管等への悪影響が原因であると指摘されています。目がかすみ頭がくらくらしてしまう「めまい」ですが、悪化によって嘔吐や聴力の著しい低下がみられることもあり、日常生活に大きな支障がでている人も少なくありません。
「え?でも、めまいなんて健康な人には関係ないでしょ?自分には関係ないなぁ...」そう思った方もいるかもしれません。が、健康な人がある日突然、「めまい」を発症してしまい、それ以降数カ月から数十年にわたって苦しまされているケースは割合として多いようです。こうした段階に突入した人の多くは病院に駆け込むことになりますが、残念ながら「めまい」に有効な特効薬はいまだに存在していないのが現状です(一応薬は出されます)。
治療に有効な薬がないとなると予防策が重要視されますが、そうしたなかで最も大切とされているのが適度な睡眠と運動です。「健康な人がある日突然....」とすでにお伝えしましたが、そうした人の多くはその頃肉体的・精神的に無理をしてしまっていた、ということが傾向としてみられるようです。「自分はまだまだ大丈夫」と感じていたものの、身体がこれについていけずに、「めまい」を通して身体が悲鳴をあげてしまうのかもしれません。
気圧の急激な変化がきっかけとなりやすい「めまい」の発症が増えるのは、今度は季節の変わり目となる秋口かと思われます。一度発症すれば、数十年にわたって悩まされるかもしれない「めまい」の予防策のためにも、夏のあいだにあらためて生活習慣を見直してみるのはいかがでしょうか。