2023.02.01 |
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ロボット審判 [MTレター077]
当メールは以前弊社スタッフと名刺及びメール交換させて頂いた方に送らせて
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下さい。
▼今月のコンテンツ
ご挨拶:空飛ぶタクシーがどんどん現実に近づいていますね
タレマ!:チョコレートで思い出す有名人といえば
コンジョイントQ&A:CBCの属性数はいくつ位が適切でしょうか?また多くなってしまう場合はどうすればいいでしょうか?
スタッフコラム:ロボット審判
▼ご挨拶
「空飛ぶタクシーがどんどん現実に近づいていますね」
マーケティングテクノロジー藤井でございます。
10年に一度という大寒波がきてとても寒い日々ですがみなさまお元気でお過ごしでしょうか。
5~6年前からモニターしている空飛ぶタクシーですが、日本でのサービス提供もかなり現実的になってきましたね。
2年後の2025年の大阪・関西万博での運用開始を目標にして各社着々と準備を進めているようです。
〇そらとぶタクシー株式会社
その名もずばり「そらとぶタクシー株式会社」は大阪のタクシー会社「大宝タクシー」が設立したもので、2025年から空飛ぶタクシーの運行を目指しています。
初乗り680円+10秒毎に250円という料金体系も発表しておりかなり具体的になっています。
運航は大阪市内の梅田や難波と大阪・関西万博会場(夢洲 ゆめしま)を結ぶピストン飛行と、関西国際空港や神戸空港から夢洲へ遊覧しながら飛行する2つのルートを想定しています。
大阪市内(梅田・難波)から夢洲は10~15分で1人15,000円~22,500円です。
〇株式会社SkyDrive(スカイドライブ)
「株式会社SkyDrive(スカイドライブ)」は「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるベンチャー企業ですが、大阪・関西万博での会場輸送で導入を目指す新型機「SD―05」のデザインを発表しました。
新型機「SD―05」は乗客とパイロットの2人乗りで、流線形を研究して設計した時速100キロのエアタクシーです。
機体のサイズは全長9.4メートル、高さ2.7メートルで、最大航続距離は約10キロ、最高巡航速度は時速100キロ、飛行時間は5~10分を見込んでいます。
〇その他JAL・ANAも
JALはボロコプター(Volocopter)社にeVTOL(電動垂直離着陸機)100機の予約をし大阪・関西万博での飛行を目指しています。
ANAも空飛ぶタクシーの開発で米ジョビー・アビエーション社と提携し、5シートの空飛ぶタクシーの開発を進めています。同機の最高スピードは最大で時速321キロ、飛行距離はおよそ241キロが予定されています。
関西国際空港から大阪駅までは自動車で約1時間ですが、空飛ぶタクシーでは15分以内に短縮でき、大阪・関西万博での実用化を目指しています。
〇空飛ぶタクシーの駅を検討開始
大阪・関西万博での空飛ぶタクシーの離発着場が「桜島(USJ)」「大阪港(海遊館)」「夢洲(万博会場)」で検討されています。
これから3駅の設置の実現性を検証する段階で、風況・地盤・気象データなどを取得し調査・分析・実現性を検証します。検証結果次第で駅の設置をどうするかが決まってきます。
〇型式証明申請
型式証明は新たに開発された航空機についてその型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所要の安全基準及び環境基準に適合していることを証明するものです。
株式会社SkyDriveの機体は2021年10月に「空飛ぶクルマ」として国土交通省に型式証明申請が受理されていますし、ジョビー・アビエーションも海外製の空飛ぶクルマとして初めて日本で型式証明の取得を申請しています。
型式証明は機体の安全性などを証明するもので、取得すれば量産の機体として認められることになります。
その他海外でも様々な動きがあります。
〇ドイツのボロコプター、2024年にシンガポールで空飛ぶ遊覧タクシー運航へ
ドイツのボロコプター社は2024年にシンガポールの「マリーナベイ・サンズ(MBS)」周辺地域で「空飛ぶタクシー」の商業運航を開始する予定ですし、パリ五輪でも世界初の空飛ぶタクシーの運航開始を目指しています。
〇パリに「空飛ぶタクシー」乗り場
パリの中心部から40kmほど北西にある地方空港、ポントワーズ=コルメイユ空港に「バーティポート」が開設され試験運用が始まりました。
「バーティポート」は空飛ぶタクシーなどのeVTOL(電動垂直離着陸機)のためのエアターミナルで、垂直を意味する「Vertical」と空港「airport」を合わせてできた単語です。
パリでは2024年7月にオリンピックが開催されますが、それにあわせてパリ周辺で少なくとも2つの飛行ルートの運航を開始する計画がありますのでeVTOL専用の空港も必要になってきています。
私が空飛ぶタクシーについて知ったのが5~6年前のことで、技術的に飛行することはできるものの安全性や法整備など課題も多く、現実的な乗り物になるのはまだまだ先のことだろうと思っていました。
それが来年や再来年には現実になりそうでいつもながら人類の進歩に驚かされます。
私も人類の進歩に何か貢献しなくていいのだろうかと思いながらその恩恵にあずかるばかりです。
そらとぶタクシー株式会社
https://skytaxi.co.jp/
株式会社SkyDrive
https://skydrive2020.com/
(記:藤井 )
▼タレマ!
「チョコレートで思い出す有名人といえば」
担当の西村です。
タレマ!とはタレントマーケティングの略で、毎回テーマを定め、テーマからどんな有名人を想像するかという調査を行い発表させていただきます。
また、他にも定例の質問といたしまして、最近CM等で目にした有名人を調査しており、そちらもまとめております。
「チョコレートで思い出す有名人といえば」と聞いてどんなタレントが思い浮かぶかを全国の15歳以上の男女5025人を対象に調査を行いました。
結果は下記の通り!です。
〇今年もあの有名女優がトップ!
「チョコレート」と聞いて思い浮かぶ有名人について調査したところ、「新垣結衣」と答えた人が全体で954人と最も多く、2位は「松本潤」で278人でした。3位には「浜辺美波」(261人)でした。
参考までに前回の調査時は1位「新垣結衣」、2位「松本潤」、3位「浜辺美波」でした。
〇前回に引き続きあのメジャーリーガーが首位!!
最近CM等で目にした有名人について調査したところ、「大谷翔平」が全体で487人で首位となり、バンテリンのCMで目にした人が最も多く44人でした。2位は「綾瀬はるか」が400人でランクイン、ユニクロのCMで目にした人が最も多く202人でした。3位は「芦田愛菜」が290人でランクインし、日立のCMで目にした人が最も多く41人でした。
どちらの詳細も下記リンクよりご覧ください。
https://www.qnre.net/tke/MarketingT/tm/admin/dataH_202302.html
以上タレマ!でした。
(記:西村)
▼コンジョイントQ&A
「CBCの属性数はいくつ位が適切でしょうか?また多くなってしまう場合はどうすればいいでしょうか?」
再びマーケティングテクノロジー藤井でございます。
CBCを実施する際に、属性数はどれ位が適切か、また結構多くなりそうなのですがどうすればいいでしょうかというご相談を頂くことがあります。
CBCは全ての被検者に全ての属性(フル)を提示するところからフル・プロファイル・コンジョイントとも呼ばれています。
属性数が比較的少なく、必ず全員に回答してほしい属性がある場合などに向いています。
CBC画面イメージです。
ご覧頂ければおわかりになるようにCBCでは全ての属性を表示しますので、属性数が多いと一覧性が悪くなってしまい回答精度が落ちてしまいがちです。
ですので、目安としては属性数は7~8個位までにして頂くことをおすすめしています。
ただ、いろいろ検討していると属性数が多くなりがちで、属性数が多くなってしまう場合は以下再考して頂ければと思います。
1.他の調査結果や過去結果、二次データ等を活用し、現状のわかる範囲で消費者重視度の低いと思われる「属性」項目を割愛する。
2.メーカーとして優先度を下げられる属性項目(開発費やハンドリングコストが低い、粗利が低い等)を外す。
3.可能であれば事前に簡単な小規模調査を実施し、「ほしい/あったら良いなと思うオプションは?」等の質問を行い優先度を決める。
CBCを実施したい場合はいつでもご相談ください!
CBCデモ画面はこちら
https://www.cjtsv.net/tke/homepage/cbcdemo/qnr/cjtdirect.html
▼スタッフコラム
「ロボット審判」
担当の田村です。
昨年のサッカー・ワールドカップでは1mmのライン判定が話題になりました。このVARと呼ばれるシステムはドイツ・キネクソン社や日本のソニーの技術が活用されているようです。
こうしたAIや画像認識の技術はテニスやサッカーで活用されていますが、野球では現状はまだまだのようです。
しかし今年は、大リーグ機構(MLB)が、ストライクの自動判定を行う「ロボット審判」を3Aの全30チームの本拠地で導入する方針だそうです。
運用が成功すれば、メジャーで採用される可能性もある新システムです。既に独立リーグの1Aでは「ロボット審判」は試験導入されています。
厳格な「ロボット審判」のジャッジは、人間が目で判断してきた従来のストライクゾーンと異なるようです。ボールのコースに関しては大きな変化はないようですが、低めの位置の中でも特に縦に落ちるようなカーブでは、広い範囲でストライクとコールされるようになったそうです。
地面ギリギリで捕球されるような球でも、ストライクゾーンをかすめれば自動的にストライクとコールされます。通常の審判であれば考慮するような捕手の捕球動作も関係なくストライクと判定され、選手のクレームが続出したそうです。
際どい球筋をできるだけストライクとされるように捕手が行う「フレーミング技術」は意味をなさなくなります。判定が機械化された場合は捕球そのものよりも、盗塁阻止の肩、打力が重視されるようになるそうです。配球についても審判の癖を読む必要がありませんので大きく捕手の負担は少なくなるでしょう。
投手は高低のストライクゾーンが広くなることで、縦の変化球の重要度が増す可能性があります。このようにロボット審判の導入は少なからず影響があるということです。
そもそもストライクゾーンとは、「ホームベースの五角形を底面とし、打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」と定義されています。そして「打者が投球を打つための、要するに構えた姿勢で決定される」と言うことです。
本来、投手から投げられた珠はこのゾーンを一部分でもかすめればストライクと判定されはずです。
しかし日本のテレビ中継等で見ると、ほとんどの審判はコースも高さもホームベースの空間上の線というよりも若干アバウトに判定していることがわかります。
人間の判定の不安定さについて、実はストライクの判定は至難の技と思われます。上記の通りストライクゾーンを1mmでもかすめればストライクです。しかし、ボールがそのゾーンを通過するのにかかる時間は0.1秒程です。それを瞬時にストライクかボールか判定するのは、球審にとっては至難の技なのです。
2011年に出版された『Scorecasting』をいう書籍では、「PITCH f/x」や「Statcast」という測定機器を用いて2007年以降の球審の判定を115万球で検証。その結果、ストライクとボールのミスジャッジは14.4%であったそうです。
さらにカウントが「3ボール」のときと「2ストライク」のときでは、「3ボール」だとストライクゾーンが広くなる傾向が顕著だそうです。ホームベースが恣意的に大きくなってしまう訳です。
また人間の球審の正面からのストライクゾーンは四角(矩形)ではなく、円形に近いこともわかっています。要するに四隅にボールが来ても、ストライクとコールしてもらえないということです。コーナーに来るボールは、高さと左右コースの判定を同時に行う必要があり、ジャッジが困難になっているのです。
打者からすれば、まだ審判が安定してアバウトならばやりやすいでしょう。今日の審判は常に広いとか、常に下を取るとかです。これがさっきと全然判定基準が違うとなるとやはりルールがあるスポーツとしては釈然としないということになります。無論、投手サイドからしても同様のことが言えるでしょう。
ロボット審判が云々言われ始めた背景にはやはり人間の不安定さを厳格なスポーツのルールから取り除く必要があるためであると思われます。テニスやサッカーではライン判定はかなり厳格化されています。
野球へのロボット審判の導入には賛否が多数あります。審判の判定も含めて野球という興行なのだという意見もあります。少年野球にはほとんどこのような機械を導入することはできないから困るという話も聞きます。これはテニスでもサッカーでも基本的には同じ状況ではありますが。
ロボット審判の導入により今まではストライクと言われていた球がボールとなったり、その逆も発生するでしょう。そもそも野球のルールブックに定義されているルールがかなり曖昧に運用されてきたということです。それがテレビの解像度や高速カメラ、その他映像技術の進化で浮き彫りになってきたのかもしれません。
野球の場合、日本でのロボット球審の導入には時間がかかりそうですが、既に「リクエスト」と呼ばれる制度はあります。主にタッチアウトやベースへの送球が間に合っているかどうか等の判定が中心ですが、これによりかなり選手はもとよりファンのモヤモヤも解消されたのは事実でしょう。
こうしたロボット化も単なる慣れの問題かもしれません。
(記:田村)
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