マーケティングテクノロジー藤井でございます。
まだまだ暑い日々ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

人間の言葉（日本語）でお願いするとAIがイチからプログラミングしてくれるサービスが始まっており、私も毎日のように使い感動していますのでご紹介いたします。

よく使っているのは「Carsor（カーソル）」というサービスで、キャッチコピーは「あなたを驚異的な生産性へと導くために作られました。 Cursor は AI を使ってコードを書くための最高の手段です。」、その通りです。

カーソルサイト
https://cursor.com/ja

以下テーブルをご覧ください。

〇テーブル１

https://www.qnri.net/f/demo/2508carsor/table1.html

これは私が１行もプログラミングせず、カーソル（AI）にお願いしてイチから全て作ってもらいました。

お願い文はこちら
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縦6行、横6列のテーブルを作ってください
1行目はヘッダーで、1列目をあけてそう思うからそう思わないの5段階評価にしてください
2行目からは、
ネコ派とイヌ派なら、自分はネコ派である
カレーは2日目のほうがおいしい
旅行は計画する時間が一番楽しい
スマホが1日使えないとけっこう不安
休日は予定を入れるより家でゆっくり過ごしたい
でお願いします
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タイトルの「5段階評価テーブル」は指示していないのにつけてくれています。

〇テーブル2

 
https://www.qnri.net/f/demo/2508carsor/table2.html

以下、テーブル１からの変更をお願いしました。
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そう思うからそう思わないまで同じ幅にしてください
ヘッダーはうすい青にしてください
各行にラジオボタンをいれてください
2行目以降の赤い色系はなくしてください
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〇テーブル3

 
https://www.qnri.net/f/demo/2508carsor/table3.html

以下、テーブル２をチェックボックスにするようお願いしました。
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そう思うからそう思わないの5段階評価をやめてチェックボックスにして1列だけにしてください
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何もお願いしていないのにタイトルも「チェックボックステーブル」に変更してくれています。

今はまだ人間はプログラムの知識が必要で、ファイルをサーバーにアップしたり、サーバーを構築したり、データを取得したり等々することがありますが、近い将来プログラムやIT系の知識がなくてもAIを使ってサービスを立ち上げたりすることができるようになっていくのは必至ですね！

再びマーケティングテクノロジー藤井でございます。

コンジョイント調査の醍醐味に、新商品を投入すると市場のシェアはどうなるのか？等のシミュレーションができることがあります。

シミュレーションを実施する際の方法（メソッド）はいくつかありますが、主に使うのは以下２つで、商材ごとに使い分けることがありますのでご案内いたします。

〇Share of Preference

回答者がよいと思うプロダクト（組み合わせ）に対して、プロダクトＡは６０％、プロダクトＢは４０％、というようにシェアを割り振って算出するメソッドで、選好確率モデルと言われます。

結果は比較的マイルドつまりフラットになりますので、リサーチャーはこのシミュレーションモデルを使うと解釈がしやすいと言われています。

食品、飲料、化粧品、洗剤など、一定期間に複数の銘柄を購入する可能性のあるFMCG（Fast Moving Consumer Goods　ファスト・ムービング・コンシューマー・グッズ）や日用品に近い商品の場合はShare of preferenceが向いています。

というのは、FMCGや日用品は特に好みの銘柄が棚にないからといって買えるまで待つという購入行動は比較的少なく別の銘柄を購入すれば良いため、Share of preferenceを使用するのが適しています。

FMCGや日用品は複数の製品を購入する可能性がありますので、製品Aが70%、製品Bが30%、のようにシェアが分配されるようなイメージです。

〇First Choice

各回答者が総合効用値の高いもの同士（BESTな組み合わせ）を選択したとして回答者全員を振り分け、全体のシェアを算出するメソッドです。

First Choiceは被験者がシミュレーションシナリオに含めた必ずどれか1つの製品をチョイスする前提でのシミュレーションとなり、BESTな組み合わせを「１」に、その他を「０」とします。

個々のサンプルごとにどの商品に反応しているのかが分かりますので、「この商品を買いたいと言っている人はどんな人？」とさかのぼって辿ることが可能となります。

例えば1つしか製品を購入しない車やスマホでは、購入検討候補モデルが無ければとりあえずは購入しない、買えるまで待つということが往々にして考えられますので、耐久消費財のジャンルではFirst Choiceでシミュレーションの実施をするのが良いとされています。

しかしながら、サンプル数が少なく、かつシナリオ中の製品数が多い場合はFirst Choiceですと人気がやや低い製品構成の場合は支持が０となるなど不具合が生じ、また結果がピーキーに出やすいので充分注意する必要があります。

その他、シミュレーションする際には何なりとご相談ください！