コンジョイント分析とは、『商品やサービスの特徴』を組合せで表現し、好みの組合せを繰り返し聞くことにより、商品購入時の深層心理を明らかにする非常に強力な調査手法です。
米国では、全市場調査会社の80%以上が実施経験を持ち、市場調査に非常に大きなインパクトを与えています。
コンジョイント(トレードオフ)分析は、世界的に近年最も広く利用されるようになった定量調査手法のひとつです。
製品の機能特徴について、認知されている価値(顧客便益)を計測し、その価値と価格などの関連について把握し、効用値という数値で、それぞれの機能特徴がどの程度、購入に対して影響があるのかを表すことが可能です。
予測ができます
また、その効用値によって、仮想的に商品特徴の組合せで作った商品がどの程度、受け入れられるのか予測することができます。同時に複数の仮想商品を作って(仮想競合商品など)、仮想市場におけるマーケットシェアの予測や、新たな機能を追加した場合の仮想マーケットでのマーケットシェアの変化の予測を行うことができます。
つまり、『もしも・・・・だったら・・・』の世界を作り出すことができるわけです。
簡単に言えば、
何が重要か深層心理レベルで正確に把握できる
極めてリアルに商品構成を変えたり、新商品を投入した場合やカニバリ等
の状況についてシェアの予測を行うことができます。
コンジョイントがコンジョイントである所以は、Consider Jointly = Conjoint、つまり、『組み合わせで考える』ことに他なりません。
組合せで聞くということは、『直接的に個々の特徴について好みを聞く』ことよりも、ずっと現実的な聞き方であると言えます。
世の中に溢れている商品やサービスのほとんどが特徴の組み合わせで表現されます。
特に以下のようなリサーチ・シーンに向いています。
・新製品開発
・既存製品のリニューアル
・製品ラインナップの拡大シミュレーション
・ブランド・エクイティ評価
・価格感度評価
・パッケージデザイン評価
等々、適用できる調査は多岐にわたります。
コンジョイントの原理
コンジョイントの原理自体はさほど難しいものではありません。
『さあ、あなたなら商品AとBどちらを選ぶでしょうか?』
もし、あなたが商品Aを選んだなら、価格ではなく『カメラ画素数』を重視していることになり、もし商品Bを選択していたら『価格重視派』と言えなくもないでしょう。
特徴を組み合わせて選好を聞く。これがコンジョイントの基本原理です。