2020.04.01 |
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「たまたま」生まれました [MTレター035]
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▼今月のコンテンツ
ご挨拶:知られていない目黒川の3つの秘密
タレマ!:新入社員で思い浮かぶタレントといえば
コンジョイントQ&A:第三のビール調査 5年前の結果と比較してみました
スタッフコラム:「たまたま」生まれました
▼ご挨拶
「知られていない目黒川の3つの秘密」
マーケティングテクノロジー藤井でございます。
今年は春の訪れが早く、東京では早くも桜の季節となっています。
東京の桜の名所の一つに目黒川があります。今年はお花見自粛関係の方でもよくニュースに出ていましたし、ご存知の方は多いのではないでしょうか。
桜の季節には遊覧船が運航されており、川から両岸の桜を眺めることができ人々に親しまれています。
私は目黒川の近くに住んでいて日々のジョギングで目黒川沿いの道を走っています。週末は中目黒まで走っていったりもするのですが、桜の時期は人が多すぎて走れない程です。
今回は桜の名所だけではない目黒川の秘密を紹介したいと思います。
1.防災輸送を担う目黒川
目黒川は主に目黒区と品川区を流れており、上流から中目黒、不動前、五反田、大崎あたりを流れていますが、2019年12月に五反田に防災拠点として船着き場が作られました。
大地震等の震災時に、目黒川を使って緊急物資や人を輸送するためのものだそうです。災害で道路が使えなくなった場合の第2の手段として有効活用が想定されているようですね。
先日もジョギングをしていたら、初めて警視庁の警備艇を見ました。警備艇は船のパトカーで、東京湾内や都内の河川・運河で人命救助、各種警戒警備、水上パトロールなどを行っているそうです。
2.貯水池としての目黒川
目黒川は大雨が降った時などに備えて、調節池の機能も備えています。
画像では少々見にくいですが、「目黒川荏原調節池」と書かれており、区の施設の下に巨大な貯水池が作られています。
「調整池」は言葉の通り台風や大雨の浸水被害を抑えるために水量を調整する役割を果たすもので、これを機会に調べてみたところ、東京には「調整池」が28あり今後も整備していく計画があるようです。
東京都調整池サイト
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/chusho_seibi/ike.html
さらに補足すると、日本の川の各所には観測カメラが設置されており誰でもネットで見ることができますので、川の近くにお住まいの方は定点カメラがあるかどうか確認されてはいかがでしょうか。
昨年の台風の際には私も目黒川の定点観測カメラで水位をチェックしていました。
目黒川定点観測カメラ
https://dim2web09.wni.co.jp/megurocity/livecamera/taikobashi.html
3.目黒区と品川区で結構違います
目黒川は目黒区と品川区を流れているのですが、「青の洞窟」で有名になった中目黒は目黒区にあります。
それに対し、防災拠点の五反田があるのは品川区です。
品川区も冬に目黒川の桜のライトアップなどしていますが今一つマイナーで、2019年は「みんなのイルミ」というネーミングで実施していましたが、おそらくみなさまご存知ないのではないでしょうか。
https://www.minna-no-illumi.com/
品川区はここ数年桜に力を入れており、この冬にはスペースがあるところに何本か桜の植樹をしています。
それに対し中目黒の桜でおわかりのように、目黒区は昔から目黒川に桜を植樹し桜の樹齢も長いので枝が大きく目黒川にかかってとても風情があり美しいです。
目黒川を中目黒を起点に下流に歩いていくとだんだん桜が小さくなっていきますので、歩かれると桜の大きさで自分が目黒区にいるか品川区にいるかおわかりになるかと思います。
普段は美しい景色を楽しませてくれる近所の自然も、災害時に備えた設備がある可能性がありますので、みなさまも災害などが多いこの時代、一度近所をそういう視点で散策されることをおすすめします!
(記:藤井 )
▼タレマ!
「新入社員と聞いて思い浮かぶタレントといえば」
担当の生田です。
タレマ!とはタレントマーケティングの略で、毎回テーマを定め、テーマからどんな有名人を想像するかという調査を行い発表させていただきます。
また、他にも定例の質問といたしまして、最近CM等で目にした有名人を調査しており、そちらもまとめております。
新入社員と聞いて思い浮かぶタレントということでどんな有名人を想像するかを全国の15歳以上の男女5021人を対象に調査を行いました。
結果は下記の通り!です。
あの女性タレントがダントツで首位!!
「新入社員」と聞いて思い浮かぶ有名人について調査したところ、「橋本環奈」と答えた人が全体で207人と最も多く、2位は「広瀬すず」で69人でした。3位には「佐々木朗希」(59人)がランクインしました。
参考までに昨年の調査時は1位「永野芽郁」、2位「大谷翔平」、3位「広瀬すず」でした。
あのアイドルグループが四連覇!!
最近CM等で目にした有名人について調査したところ、「嵐」が全体で655人で首位となり、JALのCMで目にした人が最も多く102人でした。2位には「綾瀬はるか」が369人でランクインし、パナソニックのCMで目にした人が最も多く、83人でした。3位は「広瀬すず」で270人で、コンタックのCMで目にした人が最も多く49人でした。
どちらの詳細も下記リンクよりご覧ください。
https://www.qnri.net/kt/MarketingT/tm/admin/dataH_202003.php
以上タレマ!でした。
(記:生田)
▼コンジョイントQ&A
「第三のビールコンジョイント調査 5年前の結果と比較してみました」
再びマーケティングテクノロジー藤井でございます。
弊社では5年前に「第三のビールに関するコンジョイント調査」を実施しましたが、果たして5年前と現在で人々の志向に変化はあるのか?ということで、再度「第三のビールに関するコンジョイント」を実施してみました。
対象は「最近1か月で発泡酒・新ジャンル(第三のビール)を購入した方」222名です。
〇属性水準は前回と同じです。
〇属性平均重要度
属性平均重要度とはその名の通り提示した属性のうち回答者にとって何が重要かを表した数値です。
5年前は、最も重視される属性は「価格」、次いで「アルコール度数」、その後「糖質」「カロリー」「プリン体」となっていました。
今回は「価格」「アルコール度数」「糖質」までは順位は同じでしたが、その後は「プリン体」、次いで「カロリー」という結果で、5年前と比較し「プリン体」と「カロリー」の順位が逆転していました。
「カロリー」よりも「プリン体」を重視するようになったのですね。
〇平均効用値
効用値とは提示した水準のうち回答者に何が好まれているかを表した数値です。
最も重要な属性である「価格」では、5年前には「130円」を超えると大きくポイントが下がっており、「130円」より安いか高いかが購入のカギになっていましたが、今回は10円上がるごとに同じようなレンジで効用が下がっており、特に急落ポイントがないようです。
10円の価格差が大事ということはそれだけ消費者が価格シビアになったということでしょうか。
「アルコール度数」では、5年間は「5%」の効用が最も高く好まれていましたが、今回は「5%」「6%」「7%」がほぼ同じように効用が高い結果となっています。
また、「4%」と「5%」の間に効用値の差があることがわかり、「5%」を境に大きく効用が高くなりますので、第三のビールを販売する際には「5%」以上にする方がいいようです。
「糖質」については、5年前は「糖質ゼロ」「70%off」「50%off」「30%off」「-(表示なし)」と各水準間での差はほぼ同じでしたが、今回は「糖質ゼロ」と「70%off」の効用値の差が大きく急落していますので、この5年の間に「糖質ゼロ」が好まれるようになったことがわかります。
今回時系列調査を実施してみて、予想以上に前回とは異なる結果が出て興味深かったです。
前回調査から数年経過し、「第三のビール」が浸透した分消費者の嗜好がはっきり出てきたと言えるかもしれません。
弊社コンジョイントサイト
https://m-te.com/mte/conjoint-analysis-2/
▼スタッフコラム
「たまたま」
担当の田村です。
以前も地球外の生命の存在確率の話題を取り上げたことがありますが、つい先々月、宇宙に生命が生まれる確率に関する論文が公開されました。
私たちや地球上のあらゆる生命を形成する細胞にはDNAやRNAという核酸があって、特にそのRNAの鎖状に繋がる分子配列の「妙」で私たちはできているらしいのです。
「妙」というのは、RNAのヌクレオチドという分子の組み合わせパターンがうまくできていると生命になるというのが定説です。
太古の昔、水の中で「たまたま」RNAの配列がうまいこと組み合わさり原始生命が誕生したということです。生命のスープです。
「たまたま」と簡単に言っていますが、これが物凄い低確率です。
グルインのリクルートでBMW7シリーズの左ハンドル保有者を探すとか、いやいや、7億円の宝くじに当たるとか、とてもそんなものではない、もっと気の遠くなるような確率の低さです。
RNAには「A:アデニン」「U:ウラシル」「C:シトシン」「G:グアニン」という4種類の塩基があり、A、U、C、Gの組み合わせによって様々な生命機能ができあがっています。
地球上の生命のように自己複製を行えるようになるには、これが40~100個ほどうまく繋がっていないとダメだそうです。仮に40個のRNAだとするおよそその組み合わせは10^24通り、これは1兆の1兆倍に1つの確率です。
こうした40個以上もの長い塩基配列は非常に発生しにくいそうです。なんでもその発生の難しさは塩基の総数により変わりますが、我々の業界でもたまに出てくる「ポアソン分布」に従うということだそうです。
※ポアソン分布は離散確率分布の一つで、正規分布(ガウス分布)、ベルヌーイ分布(二項分布)等の一つです。
離散確率分布の一つで、連続しない値である離散値に対する確率ということになります。離散値はサイコロの目など小数点の付かない数値で、距離や重さなど小数点があるような数値を連続値として区別します。0以上の整数となります。
単純に水溜まりがあってAUCGの塩基がそこにあって、つまり生命のスープの材料があったとしてもこれだけの低確率です。偶然生命が生まれる確率は「プールにバラバラに分解した時計を放り込んでおいたら水流で元通りに組みあがったくらいの確率」等という最早よくわからない状況です。
海外のどこかの研究機関では試験管にこうした生命の材料を入れて365日24時間ずーっと揺さぶってるようですが一向に生命は誕生しないようです。
それでも今のところ、この「たまたま」生命が誕生したというかなり無理筋な理屈でしか説明できていないのです。
さらに恒星が地球のような惑星、要するにハビタブルゾーンを持つ確率等を考慮したりすると、概ね10^39個の星に1つという天文学でもあまり出てこないスーパー低確率になってしまいます。
それでも「10の39乗個の星の中には、1つくらいは生命がいるんだから!じゃあいつか出会えるじゃん!」・・・とはならないのです。
現在の宇宙は加速膨張していて、遠い宇宙は光速の数倍もの速度で遠ざかっています。
つまり遠い宇宙で発生した光はもはや永遠に我々には届きません。我々に光が届いている範囲、つまり観測可能な宇宙は直径で930億光年の広さまでです。
まあ十分広いのですが、その観測可能な宇宙には太陽のような恒星が数千億ある銀河が数兆個以上あります。その数は約10^22個だそうです。
むむむ。「10^22 < 10^39」、あれ?足りない。。。10^39個に1つの割合なので、困ります。
つまり観測可能な宇宙に生命はいないということが結論されてしまいます。
この計算では誤差で桁が1万や1億程度ズレたとしても結論に影響しないというから驚きです。
残念ながら我々が見渡す広い宇宙には生命と呼べる何かがいる星は全く存在していないのです。
我々はどうやら極めて孤独な存在のようです。
でも安心してください。
この宇宙の発生メカニズムの有力な説の一つに「インフレーション理論」というのがあります。当初発生した宇宙が物凄く急激に膨張したという理論です。
物凄いというのは、砂粒程度の大きさの当初宇宙が「1秒の1兆分の1のさらに1兆分の1」ほどの瞬時の間に、我々のいる銀河くらいの大きさまで膨張したという理論です。
この理論もなかなかすごいですが。
このインフレーション理論によれば、先ほどの観測可能な領域を超え、はるか10^26×465億光年の先まで広がっているということになるそうです。
そうであれば存在する恒星の数は10^100個ほどとなるので、そのうち生命の存在する惑星は10^61個もあることになります。
これだけ沢山の生命が発生する星があるのであれば、我々が存在していてもおかしくありません。
「たまたまプールの中で時計が組みあがる」ような確率で我々は生まれたという理論を補強できています。
要するに、インフレーション宇宙は恐ろしく広く、ものすごい数の星があるので、我々のような超スーパー「たまたま」な生命が存在する。
但し、他の星に出かけて行って生命を見つけたり、どこかからやってくる見込みはない!というかできない!ということだそうです。光でも届かないので。
手足がある宇宙人は当然、今、世界中を悩ませているウイルスのようなものでさえ出会えないでしょう。(まあウイルスは定義的には非生物らしいですが)
しかし、この説はRNAの配列で地球の生命体はできている、だからよその星もそうなんだという仮説に基づいています。
まあ他に仮定のしようもないからそうせざるを得ないのですが、もし他の生命システムがあるのであれば話は変わってきます。
それよりも何よりも我々は地球外に行ったことはほとんどありません。探査機がいくつも飛び立っていますが太陽系すら出ていません。ほとんど生命探しができていない状況です。
他の遠い星はもとより月ですらほとんど行っていないのに、この広い宇宙については何もわかっていないということです。
でも一つ言えるのは、必然か偶然かはそれでもわかりませんが、「たまたま」我々の宇宙の膨張バランスが物凄い確率で適当で、「たまたま」安定している天の川銀河の端っこに、「たまたま」太陽系が位置していて隕石衝突が少なく、「たまたま」太陽から程よい距離に地球があり、「たまたま」生命のスープがあり、そこで「たまたま」RNA配列がうまく組み合わさり、「たまたま」大きな脳をもって地球上唯一の高度生命体に進化したという私たちです。
やはり物凄い確率ですね。
なので手をよく洗って大事に毎日を生きようかなと思ったりもします。
参考:Emergence of life in an inflationary universe
https://www.nature.com/articles/s41598-020-58060-0
(記:田村)
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