2020.07.15 |
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風邪薬に関するプライシング調査 [MTレター041]
20~69歳の593名を対象に「風邪薬」をテーマとして自主企画のプライシング調査を実施しました。
調査手法
BPTO(Brand Price Trade Off)
コンジョイント調査の一種で、商品と価格のトレードオフを計量する手法です。
BPTOでは「自社や競合の商品が変更になったり、値上げや値下 げをしたときに、どのくらい販売量やシェアが変化するのか、つまりどのくらいの利益が出るのか?」をシミュレートできます。
結果サマリー
風邪薬は「ブランド」重視が9割弱
「平均属性重要度」は「ブランド」と「価格」のどちらがどの程度重視されているのかを表す指標ですが、風邪薬では「ブランド」が9割弱重視されています。
以前弊社で実施した「レトルトカレー」と「ドリンク剤」のプライシング調査と比較すると、「レトルトカレー」ではブランド重視が約8割、「ドリンク剤」ではブランド重視が約7割だったので、「風邪薬」はドリンク剤・レトルトカレーよりも「ブランド重視」志向が強いと言えます。
人気ブランドトップ3は?
各ブランドごとにどの程度人気があるのかをプラスマイナスゼロを中心として表しているのが「平均効用値」です。
平均効用値をみると「パブロンゴールドA」「パブロンSゴールドW」の「パブロン」ブランドが最も高く、次いで「エスタック」「新ルル」と続きますので、この3銘柄がトップ3であると言えます。
実力がある風邪薬は?
もう少し詳しく各商品の実力がどれ位かを見るのに「総合効用値」があります。
総合効用値は「各ブランドのそれぞれの効用値」と「それぞれの価格ポイントの効用値」を足しあげたもので、その価格ポイントにおける商品の実力と言えます。
例えば最も人気がある「パブロンゴールドA」と「ルルアタックEX」で比較してみます。
パブロンゴールドAの「1,550円」とルルアタックEXの「950円」が概ね同じ総合効用値ですので、ルルアタックEXは「950円」まで価格を下げてパブロンゴールドAの「1,550円」と勝負できるようになると言えます。
その他BPTOでは以下が明らかになります
» 価格変動: 自社の値上げ、値下げ、競合の値上げ、値下げでの販売量変化
» 商品変更: 自社競合のパッケージや機能変更・付加の売上影響
» 商品価値: 平均的な商品像からの価格価値
» 売上指数: 最も売り上げ(利益)が出る価格は?
BPTOは飲料や食料品、洗剤等の日用品だけではなく、衣食住遊に関する全ての商材やサービスのジャンルをカバーします。
どんな業種にもあてはまると思いますのでぜひお気軽にご相談ください!