2020.12.16 |
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AIで作った存在しないモデル画像のMaxDiff調査 [MTレター051]
20~69歳の222名を対象に「AIで作った存在しないモデル画像のMaxDiff調査」を実施しましたので案内させて頂きます。
〇AIで生成したモデル画像
以下は今回の検証に用いたAI生成の顔画像で、リアルな顔画像ではありますが実際には存在しないものです。
〇調査手法
MaxDiff(Maximum Difference Scaling)法
MaxDiffは複数の項目の選好度/重要度スコアを得るためのアプローチで、「ベスト・ワースト・スケーリング 」としても知られています。
コンジョイント分析と共通点が多くありますが、より使いやすく、より多様な調査に適用できる簡単さが特徴です。
〇MaxDiff法の特徴
1)質問が簡単
MaxDiffは、1回に提示される4~6項目について、「最も重要や好き」「最も重要でない、嫌い」等の対立評価を選択するだけで、順位法や全項目を聴取する尺度法に比べ、回答者負担が少ないため、回答精度が高いと言えます。
2)優先順位がわかる
単純なベスト/ワーストを聴取するだけなので、重要な要素、重要ではない要素が明確になります。
大量にある項目の順位付けが可能です。
3)項目比較ができます
解析後、100点満点でスコア化されるため、魅力度(重視度)を項目間で比較することが可能です。(「最も重要/魅力」「最も重要ではない/魅力的でない」と回答された割合から評価得点を算出)
〇MaxDiffの結果
〇全体+男女別
全体と男女別では、好ましい画像は以下の結果となりました。
〇年代別
年代別では好ましい画像は以下の結果となりました。
〇MaxDiffはどのように応用できるの?
結果は個人別に出力されるので、性別年代別、地域別など自由にクロス集計が可能です。
結果を用いてクラスター分析等を行い様々な被験者のグルーピングができます。
結果を用いてシェア・シミュレーションが可能です。MaxDiffにて複数のブランド(製品)を項目として入れ評価を行い、実査後の解析スコアを用いて、自社+競合のシェア予測が得られます。競合は1社の場合、2社の場合、さらに複数社の場合などのシナリオにも対応可能です。
結果を用いて最適な棚割りやパッケージに含めるフレーバーの最適化などTurf分析を行うことが可能です。5つしかない棚フェイスにどの商品を入れるべきか、4つのフレーバーパッケージにどの4つを入れるべきか等の課題を解決します。
MaxDiffではオンライン調査の際、リアルタイムで個人別スコアを簡易に算出できます。この結果を用いて動的に以降の質問を切り替えたり、割付を行ったりすることも可能です。例えば、「デザイン」がTop3以内で重視している対象者にのみ「デザインの質問」を行う等ができます。
〇各画像の印象ワード
通常設問で各ワードに当てはまる画像を選んでもらった結果は以下の通りです。
MaxDiffデモ画面はこちら(デモのため試行数を減らしています)
https://www.cjtsv.net/t/maxdiff/
※このデモでは最後のページで回答した結果からリアルタイム計算を回答1人ごとに行い概算スコア(あくまでも概算です)とランキングを算出して表示しています。