2020.05.29 |
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ドリンク剤に関するプライシング調査 [MTレター038]
2020年2月に20~69歳の604名を対象に、「ドリンク剤」をテーマとして自主企画のプライシング調査を実施しました。
調査手法
BPTO(Brand Price Trade Off)
コンジョイント調査の一種で、商品と価格のトレードオフを計量する手法です。
BPTOでは「自社や競合の商品が変更になったり、値上げや値下 げをしたときに、どのくらい販売量やシェアが変化するのか、つまりどのくらいの利益が出るのか?」をシミュレートできます。
結果サマリー
ブランドと価格どちらが大事?
属性の重要度ではブランドが約7割、価格が約3割という結果でした。
人気ブランドランキングは?
各商品の部分効用値を見ると、各商品の魅力度つまり人気度がわかります。
1位「リポビダンD」、2位「チオビタドリンク」という結果でした。
実力があるのはどの商品?
もう少し詳しく各商品の実力がどれ位かを見るのに「総合効用値」があります。
総合効用値は「各ブランドのそれぞれの効用値」と「それぞれの価格ポイントの効用値」を足しあげたもので、その価格ポイントにおける商品の実力と言えます。
リポビタンDとオロナミンCを比較してみてみましょう。
縦軸が総合効用値で、各商品のそれぞれの価格がどれ位の効用値であるかを表しています。
リポビタンDの「140円」とオロナミンCの「80円」が概ね同じ総合効用値ですので、オロナミンCは「80円」まで価格を下げてリポビタンDの「140円」と勝負できようになると言えます。
その他BPTOでは以下が明らかになります
» 価格変動: 自社の値上げ、値下げ、競合の値上げ、値下げでの販売量変化
» 商品変更: 自社競合のパッケージや機能変更・付加の売上影響
» 商品価値: 平均的な商品像からの価格価値
» 売上指数: 最も売り上げ(利益)が出る価格は?
BPTOは飲料や食料品、洗剤等の日用品だけではなく、衣食住遊に関する全ての商材やサービスのジャンルをカバーします。
どんな業種にもあてはまると思いますのでぜひお気軽にご相談ください!