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Quantification type II

数量化Ⅱ類 / 判別分析

数量化Ⅱ類はある商品の購入者と非購入者、広告の認知者と非認知者など、2つのグループに分けた時、ある特性をもつ回答者がどちらのグループに属するかを判別する手法です。

購入者ではないが、購入者と同じ特徴を持つ潜在需要層を抽出したいケースなどに利用できます。

事例1

[解析目的]
IHクッキングヒーター保有者、非保有者の世帯特徴を分類することにより、保有者層のプロフィールを明らかにするとともに、非保有者層の中で、購入に転じる可能性の高い潜在需要層を抽出する。

[解析方法]
世帯特徴を表す下記調査項目の回答データを元に、判別分析を実施する。
・家族構成
・世帯年収
・住居形態
・居住年数
・居住地域

[解析結果]
(1)カテゴリースコアによる、保有要因の抽出
IHクッキングヒーター保有に寄与する度合いが強いほどカテゴリースコアが大きい。
「高年収」「持家」「築浅住宅」「首都圏」の居住者で保有率が高い。

(2)サンプルスコアによる、回答者個々の“保有者特徴の保有度“計測
回答者個人ごと、該当する回答内容のカテゴリースコアを合計した得点を「サンプルスコア」として得点化する。
サンプルスコアが大きい回答者ほど、保有者の特徴を強く持っている。
(例)
「回答者A」
=「夫婦と子供2人(カテゴリースコア=0.08)」(「年収800万円以上(0.22)」「持家一戸建て(0.14)」「4LDK(0.11)」「居住年数4年(0.06)」「首都圏(同0.09)」
=0.08+0.22+0.14+0.11+0.06+0.09=0.70(サンプルスコア)

(3)判別グラフによる、潜在需要層の抽出
回答者全員のサンプルスコアを、電子レンジ保有世帯、非保有世帯別にグラフ化する。
判別的中点より大きいサンプルは保有者の特徴が強い。
非保有者の中でも、判別的中点より大きいサンプルスコアを持つ回答者は保有者と近い特徴を持っているため、何かのきっかけで保有者になる可能性が高いと考えられ、潜在需要層として捉えることができる。

事例2

[解析目的]
ペット保険の導入可否を検討するため、判別分析により加入意向のある層、ない層の特徴を明らかにする。

[解析方法]
世帯特徴を表す下記調査項目の回答データを元に、判別分析を実施する。
・飼育パターン
・飼育頭数
・飼育年数
・ペットに対する意識
・飼育費用
・現在のペットの病歴
・現在のペットのケガの経験
・性・未既婚

[解析結果]
「ペットは家族と同然」という意識やペットの病気やけがに対する不安が強いこと、加えて飼育にかけている費用が高いことが、ペット保険加入、非加入を分ける主な要因である

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