2022.07.06 |
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パーソナルモビリティの未来はどうなるのでしょうか [MTレター070]
当メールは以前弊社スタッフと名刺及びメール交換させて頂いた方に送らせて
頂いております。配信停止をご希望の方は本メールの末尾のご案内をご確認
下さい。
▼今月のコンテンツ
ご挨拶:パーソナルモビリティの未来はどうなるのでしょうか
タレマ!:ビールと聞いて思い浮かぶ有名人といえば
コンジョイントQ&A:よくわからないのですが、コンジョイントを実施してみたいのですが・・・? その1
スタッフコラム:音楽は斜陽産業なのか
▼ご挨拶
「パーソナルモビリティの未来はどうなるのでしょうか」
マーケティングテクノロジー藤井でございます。
関東地方は早くも梅雨明けし暑い毎日ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。
空飛ぶクルマがどんどん実用化に向けて進化していますが、地上を走るクルマも技術革新が進みこれまでのクルマとは異なる概念の「パーソナルモビリティ」が出現しています。
「パーソナルモビリティ」とは、町中での近距離移動を想定した1~2人乗りの小型電動コンセプトカーなどを指す次世代自動車の概念です。
〇ウィル(WHILL)
スタートアップのウィル(WHILL)は、ソニーや日産で働いていた技術者やデザイナーが設立した会社で、デザイン性に富んだ電動車いすで注目を集めています。
運転免許を返納し自家用車を手放す高齢者が増えているようですが、一方で生活が不便になるとのことで返納されない方も多く自家用車に代わる受け皿が必要だと言われていますが、その解決策のひとつが電動車いすです。
ウィル(WHILL)のミッションは高齢者やハンディがある方に限らず「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ことだそうで、従来の電動車いすの枠にとどまらず、誰もが乗りたくなる革新的な一人乗りの乗り物(パーソナルモビリティ)を作ろうという思いで電動車いすを作ったそうです。
利用したことはないのですが羽田空港にも置いてあり前から気になっていました。
利用料金はかかりません。
目的地に搭乗口を指定すると自動運転で走り出すそうで運転すら不要です。空港という特定の地域で走行するため、あらかじめ搭乗口に通じるフロアの地図が内蔵されており、ウィル(WHILL)はその地図を照らし合わせながら走行してくれます。
さらに搭乗口で利用者を降ろすと自動で元の位置に返ってくれるというのが近未来な感じですね。
また、先日有楽町のビックカメラに行ったところ「次世代モビリティ」として正面入り口に展示されていました。
ウィル(WHILL)の他にもバイクメーカーのヤマハやスズキなどがデザイン性の高いパーソナルモビリティを発売しており、さらに進化すると高齢者のみならず一般ユーザーも利用するようになっていくかもしれませんね。
ウィル(WHILL)株式会社
https://whill.inc/jp/
〇日本版Uber、舞鶴市の「ミーモ(meemo)」で住民同士が送迎
オムロン子会社のオムロンソーシアルソリューションズ株式会社は、「住民同士の送迎」サービス「ミーモ(meemo)」の提供を京都府舞鶴市で開始しました。
ユーザーがアプリで目的地を検索すると、バスやタクシー、住民同士の送迎を組み合わせた選択肢から移動方法を選択できるというシステムです。
住民同士の送迎では「利用者」が「ドライバー」に対しガソリン代や送迎料の代わりとしてアプリ内で「mee」を感謝のしるしとして送り、ドライバーは「mee」を貯めると市から表彰されたり、市のイベントの優待を受けることができます。
舞鶴市は人口減少による公共交通の運転手不足や交通弱者の移動手段の確保などの課題解決を模索し、約2年の実証実験を経て今回サービスが正式にローンチされた形です。
海外でライドシェアと言えば「Uber(ウーバー)」ですが、日本では有料のライドシェアが一部例外を除いて解禁されていないこともあり、お金のやり取りが発生しないミーモ(meemo)のサービス開始となったようです。
ミーモ(Meemo)サイト
https://socialsolution.omron.com/jp/ja/solutions/community_solution/meemo/use/index.html
〇自動運転車が信号機なしで走行
NTTは未来のモビリティのあり方として「シグナルフリーモビリティ(信号機なしの移動)」を目指しており、この度信号機のない街を自動運転車が相互通信しながら自律走行し、車同士が衝突せず全体の移動時間を短縮するという全体最適制御する技術を確立したと発表しました。
NTTはデジタルツイン(仮想空間で再現した都市モデル)を使って信号機なしで自動運転ミニカーを制御するシステムを構築し、実環境で交通をリアルタイムに全体最適制御する実験に成功したとのことです。
今回の技術の確立の背景には、NTTが2030年の実現を目指している「IOWN (Innovative Optical and Wireless Network)構想」があります。
これまでのインフラの限界を超えた高速大容量通信や膨大な計算リソースなどを提供可能にするネットワーク・情報処理基盤を構築するという構想です。
今回行われたシグナルフリーモビリティの実証もIOWN構想に含まれる取り組みで、IOWNの実現にむけての第一歩になるとのことです。
全ての自動運転車がシステムによって最適化された未来を考えると全然違った世界になりそうですね。
人の運転のミスによる事故などが無くなりますし、街中にはエリアや時間帯など最適化された量の自動運転車が走り、人は今のタクシーに乗るように気軽に自動運転車に乗ることができます。
そして自動運転車なので空港にあるウィル(WHILL)のように適宜自動で基地に戻っていくので都心部には駐車場は不要になり土地の有効活用もできます。
人はサーキットなど一部の限られた場所でのみ運転ができることになるかもしれません。
何だか遠い未来の話のようですが、今は誰もが乗っている自転車も200年位前に考案されたもので、日本で自転車が庶民の足になったのは戦後の数十年に過ぎないと考えると、案外自動運転車の時代も遠くないのかもしれないと思ってしまいます。
何だかわくわくどきどきしてしまいますね。
(記:藤井 )
▼タレマ!
「ビールと聞いて思い浮かぶ有名人といえば」
担当の小松です。
タレマ!とはタレントマーケティングの略で、毎回テーマを定め、テーマからどんな有名人を想像するかという調査を行い発表させていただきます。
また、他にも定例の質問といたしまして、最近CM等で目にした有名人を調査しており、そちらもまとめております。
「ビール」と聞いてどんなタレントが思い浮かぶかを全国の15歳以上の男女5003人を対象に調査を行いました。
結果は下記の通り!です。
〇あの大御所芸人が首位!
「ビールといえば」と思う有名人について調査したところ、「タモリ」と答えた人が全体で760人と最も多く、2位は「堤真一」で389人でした。3位には「小栗旬」(257人)でした。
参考までに前回の調査時は1位「タモリ」、2位「江口洋介」、3位「堤真一」でした。
〇今月も海外で大活躍の有名野球選手が首位!
最近CM等で目にした有名人について調査したところ、「大谷翔平」が全体で670人で首位となり、バンテリンのCMで目にした人が最も多く62人でした。2位は「綾瀬はるか」が487人でランクイン、ユニクロのCMで目にした人が最も多く187人でした。3位は「BTS」が275人でランクインし、活動休止のニュースで目にした人が最も多く41人でした。
どちらの詳細も下記リンクよりご覧ください。
https://www.qnri.net/kt/MarketingT/tm/admin/dataH_202207.html
以上タレマ!でした。
(記:小松)
▼コンジョイントQ&A
「よくわからないのですが、コンジョイントを実施してみたいのですが・・・? その1」
再びマーケティングテクノロジー藤井でございます。
「コンジョイント分析」という単語を耳にして何となくよさそうで実施してみたいけれど、そもそもコンジョイントは何にどう有効で何を準備したらいいのかわからないのですが・・・?というご相談を頂くことがあります。
今回はそのような漠然と「コンジョイントってどうなのだろう?」とお考えの方にコンジョイントをご紹介したいと思います。
〇調査目的が機能別評価なのですが?
調査目的が機能別評価の場合、商品の顧客価値の算出と想定売価の見直しができますので、コンジョイント分析にて調査可能です。
〇コンジョイントの手法はどのようなものが?
コンジョイント調査ではいくつかの手法(ACA、CBC、ACBC等)があり、商材にもよりますが主に属性数によって手法が決まってきます。
およその目安としては以下の通りです。
ACAでは、12以上の属性数をカバー
CBCでは、6以下程度の属性数をカバー
ACBCでは、6~12程度の属性数をカバー
〇手法を決める要因となる属性とは?
「属性」は調査をする商材の機能・特徴・構成要素のようなものです。
コンジョイントでは被検者に好ましいコンセプトがどれかを聴取するのですが、その呈示コンセプトを決める「属性水準表」を作成します。
例えば以下のようなものです(例:機能性チョコレート)。
属性は形状、カカオ含有量、苦み、機能、価格です。
水準は形状ですと板チョコ、箱、小袋(パウチ)に該当します。
上記機能性チョコレートの例では属性数は5つなのでCBCが向いています。
〇実際の調査画面のご案内
・ACA
調査画面例(一対比較質問パート)
ACAは魅力度質問パート、重要度質問パート、一対比較質問パート、確認質問パートに分かれ、それぞれ魅力的な要因、重視する要因、呈示コンセプトでどちらが魅力的か、などを聴取します。
デモサイト
https://www.cjtsv.net/tke/homepage/academo/qnr/cjtdirect.html
・CBC
調査画面例
CBCは1画面に複数の商品カードを呈示しその中から1つを選んで頂きます。
回答者ごとに組み合わせパターンは変わり、この試行を一回答者あたり概ね5~10回程度繰り返して聴取します。
デモサイト
https://www.cjtsv.net/tke/homepage/cbcdemo/qnr/cjtdirect.html
・ACBC
聴取パートの流れ
ACAとCBCの中間的位置づけで開発された手法で、BYO(Build Your Own)セクション、スクリーニングセクション、チョイストーナメントセクション、確認セクションと聴取していきます。
最新の仕組みにより、6~12個程度の属性数を極めて高精度な状態で検査することができるようになっています。
デモサイト
https://mteye.jp/demo/acbc/pc/qnrlogin.html
〇納品物はどのようなものになりますか?
納品物は個人別の効用値・重要度、全体平均の効用値・重要度が基本となります。
納品物例は以下からダウンロードしてご覧照頂けます。
https://m-te.com/mte/dl/
コンジョイント結果 エクセルアウトプット例(2021/3/3)
なお、コンジョイント設問ではなく通常設問で聴取した回答(性別、年齢など)と組み合わせてクロス集計をすることも可能です。
例えば男女別の平均効用値・重要度などです。
また、コンジョイントならではのシェアシミュレーション予測をすることもおすすめです。
話が長くなりますので、コンジョイントを実施するのにご準備頂きたい内容を次回メルマガで紹介させて頂きます。
弊社コンジョイントサイトはこちら
https://m-te.com/mte/plan/
▼スタッフコラム
「音楽は斜陽産業なのか」
担当の遠藤です。
ここ数年、音楽ソフト(CDやDVD、レコード)の売上が低迷しているというニュースを目にする機会がありますが、全盛期からどれくらい減少しているかご存知でしょうか。
全盛期は1998年で、音楽ソフトの総売上は約6,075億円となっています。この年はCDシングルが14作、CDアルバムは25作も100万枚以上を売り上げており、CDの総売上枚数は4億5,000万枚以上となっています。
しかしこの年からは減少の一途を辿ります。音楽配信が売上に計上され始め、総売上としては持ち直す2005年でもソフト+配信の合計で約4,560億円と、1998年のソフトのみの売上から4分の1ほど減少しています。
これ以降もソフトの売上は右肩下がりとなり、2021年は1,936億円と、遂に1998年の3分の1以下の売上となります。
但しこれは音楽ソフトに限っての話であり、配信は全く逆の話になります。
先述の2005年からは携帯で1曲単位で購入することができる「着うた」が大流行したことや、「iTunes」が日本でサービスを開始したことで売上に計上されるようになります。この年の配信売上の比率は全体の7.5%ほどです。
ここからソフトの売上と対比するように配信の売上は徐々に伸びていき、2021年の配信の割合は総売上の31.6%と2005年開始時より24%も伸びており、売上額も2.6倍となっています。
しかしそれでもソフト+配信の合計売上額は全盛期の半分以下となっています。
日本レコード協会の調査では、有料にて音楽を視聴する層が2009年では55%程だったのが、2021年には27%とほぼ半分に減少しており、サブスクリプションの台頭やYoutubeでの無料視聴が増加したためと考えられています(Youtube等の収入は広告収入にカウント)。
ここまでを見ると確かにお先真っ暗な感じがしてしまいますが、実はコンサートの売上は爆発的に増加していることをご存知でしょうか。
例えばソフト売上全盛期の1998年、全国のコンサート公演数は9,500回、年間売上額は710億円ほどですが、2019年は公演数31,889回、年間売上額は3,665億円と売上額は5倍以上となっています。
コンサート売上が伸びた要因としては
・サブスクやYoutubeなどで無料で音楽が視聴できるようになったため、視聴者が手軽に知らなかったアーティストや楽曲に触れることができるようになったこと
・楽曲が手軽に手に入る反面、コンサートで聞く実体験が重要視されるようになったこと
・レコード会社が売上の落ち続けているソフトや配信の収益よりもコンサートの収益を重視するようシフトしたこと
などとされています。
上記のコンサートの売上はチケット代のみですので、更に物販売上を足すと莫大な利益を生んでいることは容易に想像できます。
単純な売上額だけではもちろん図ることは出来ませんが、ソフト売上減少だけで斜陽とみるのはまだ時期尚早のようですね。
引用元
一般社団法人日本レコード協会
https://www.riaj.or.jp/
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会
https://www.acpc.or.jp/
(記:遠藤)
●弊社サイト
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https://line.me/S/sticker/1100513
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