2020.04.07 |
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ルンバはお掃除だけでなくマーケティング戦略も秀逸でした
ルンバが誕生したのは2002年ですので17年経ちますが、今更ながらルンバ買いました。我が家はフローリングで家具が少なめなのでルンバに向いている気がします。ルンバは狭い隙間に入れないですし、絨毯よりはフローリングが得意だと思います。
結構音が大きいので不在中に動かしており、通常ある程度の時間が経過すると自動でルンバの基地(充電ポイント)に戻っているのですが、時々帰宅すると遭難していることもありそれもまたかわいいものです。
また強い力で壁やモノにがんがんぶつかっていき、結構狂暴です・・・と動くものだからでしょうか、ついつい擬人化してしまいます。
日本でのルンバ普及率は4.5%だそうで、もっとみなさんお持ちなのかと思っていましたがそうでもないのですね。家電製品などは世帯保有率が8~10%を超えると一気に普及すると言われていますが、まだルンバはその閾値を超えていないということになります。
価格の分岐点は多くの場合、5万円を切るところだそうです。例えばデジカメは5万円を切った瞬間爆発的に普及したらしく、5万円というのは、ちょっと買ってもいいかなと思う金額のようで、何となくわかる気がします。
ルンバはアイロボット社の製品ですが、アイロボット社の調査ではロボット掃除機を買わない理由は「価格が高い」「自分で掃除しないとキレイにならないのではと不安」「従来の掃除機で充分」の3大障壁があるそうです。
非購入理由の調査をしていることからもわかるように、アイロボット社はマーケティング戦略を非常によく考えて製品ラインナップ決定や新製品発売をしているようです。
多くの場合家電のラインナップは4つのモデルから成り立ち、「フラッグシップ」「高級モデル」「中級モデル(定番モデル)」「普及価格帯モデル」で、ルンバも概ねこの図式に当てはまります。
ルンバは一番高いフラッグシップモデルで135,000円(税込)から、一番リーズナブルなモデルが32,270円(税込)とレンジが10万円ほどと幅広く取り揃えられています。
そして最近発売されたのが「e5」モデルで、「高級モデル」から「普及価格帯モデル」へリファインしたもので、価格は53,870円(税込)です。
簡単に言うと「高級モデル」の機能のまま約3万程値下げしたお買い得モデルです。
アイロボット社は新しい技術で訴求するところと、マーケティング戦略で訴求するところを明確に分けてラインナップしており、「e5」モデルは価格で訴求というマーケティング戦略で発売されていると聞き、とても感心してしまいました。
日本メーカーの製品は機能が充実しすぎていてほぼ使いこなせていないのは私だけでしょうか・・・。
と、私もそんなアイロボット社の販売戦略ストーリーを読んで「e5」モデルを買ってしまったイマドキの消費者ですが、ルンバは予想以上に働き者で納得・満足しています。
アイロボットサイト
https://www.irobot-jp.com/
(記:藤井)
※弊社メルマガ(MTレター)に書いた記事を改めて掲載しています。